アメリカ(ロスアンゼルス・シアトル)での日本産ブリ・タイのプロモーション活動

2025年2月、ロサンゼルスにて日本産養殖魚(ブリ・タイ)の認知拡大と販路拡大を目的としたプロモーションを実施しました。本記事では、その具体的な実施内容と現地で得られた反応、今後の展望についてまとめます。

1. プロモーション実施の背景

日本の水産業において、養殖魚の輸出拡大は重要な課題の一つです。中でもブリとタイは、日本国内ではなじみ深く、かつ海外でも「高品質・安心・美味」として評価されてきました。

ロサンゼルスは全米有数の日本食需要の高い都市であり、健康志向・アジア系住民の多さ・グルメ層の厚さといった市場特性から、輸出拡大に適したターゲット地域とされます。

2. 実施概要

▶ 実施時期

2025年2月中旬

▶ 主な内容

• 和食以外のレストランを会場とし、現地著名料理人に日本産ブリ・タイを活用し開発してもらったメニューの提供

• 現地シェフ・インフルエンサー・メディア向けテイスティングイベント

• 現地レストランとのタイアップメニューの販売

• 日本食材の背景、養殖手法、サステナビリティへの取り組みも紹介

• 業務用ディストリビューターへの個別訪問・商談

• 商品特性の説明とサンプル提供

• 販売実績・メニュー導入事例の提示

3. 現地の反応と得られた示唆

① レストラン関係者・ディストリビューター

• 「品質は非常に良い」「価格がややネック」「安定供給が条件」といった意見が中心。

• サステナブルな調達・養殖技術(例:抗生物質不使用、環境負荷の低さ)への関心が高まっている。

• メニュー導入には「現地で使えるレシピ」や「販促ツール」などのサポートが求められる。

② インフルエンサー/メディア

• 現地のフード系インスタグラマー

• 「日本産養殖魚の品質と技術」「サステナビリティ」をキーワードにしたストーリーが好感された。

• 投稿に対するフォロワーからの質問や反応も多く、一般層への浸透に手応えあり。

4. 成果と課題

①成果

• 日本産ブリ・タイの品質に対する信頼と評価の高さを再確認。

• 消費者向けの試食・SNS連携によるPRが効果的であることを実証。

• 現地関係者(バイヤー・シェフ)との新たな商談機会を創出。

②課題

• 現地の価格競合品(他国産の魚)とのバランス

• 消費者の認知拡大には継続的な露出と教育が必要

• 導入支援ツール(レシピ・販促物・導入事例)の強化が求められる

5. 今後の展望と提案

今後のプロモーション展開においては、以下のような方針が有効と考えます。

• 現地レストランと連携したメニュー開発・共同プロモーション

• 現地シェフとのコラボで新メニューを提案、SNS等で話題化

• 輸出パートナーとの連携強化

• 価格設計、安定供給体制の整備、共同プロモーションの実施

6. まとめ

今回のプロモーションを通じて、日本産養殖魚が海外市場でも十分に競争力を持つ存在であることを再確認しました。品質だけでなく、背景にある「日本らしいストーリー」「技術」「持続可能性」をいかに伝えるかが鍵です。引き続き現地との連携を深めながら、日本の魚文化を世界に広げていく取り組みを進めていきます。

海外マーケットに根ざしたローカル視点を持つマーケティングパートナー

海外パートナー企業:7カ国(シンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピン・タイ・ベトナム・台湾)・海外メディア数:200社以上・支援実績数:500社以上

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